2023 年の PROLAB 受賞者が決定

今年も科学はアメリカ大陸を駆け巡り、10 人の若手研究者がラテンアメリカ生化学者の研究機会促進から渡航助成金を受け取りました。このプログラムは、助成金を受けた人が北米の研究室で働くことで研究をさらに進めるのを支援するプログラムです。

2012 年以来、米国生化学・分子生物学協会、汎アメリカ生化学・分子生物学協会、および国際生化学・分子生物学連合は 103 人の生化学者にこれらの賞を授与しています。 このプログラムは、アルゼンチン、ブラジル、チリ、ペルー、ウルグアイ、キューバ、パナマ、メキシコ、スペイン、ポルトガルからの応募者を歓迎します。 特典は旅費や関連費用をサポートします。

今年の PROLAB 旅行助成金は、アルゼンチン、チリ、メキシコ、ウルグアイ、スペインの博士課程の学生、ポスドク研究員、若手研究者に贈られます。 助成金受給者はカナダと米国で働くことになります。

2023 年の受賞者は次のとおりです。

プロジェクトタイトル: 代替 SynBio シャーシの機能ゲノミクス: 合成生物学宿主開発のギャップを短縮

アマレルは、ウルグアイのモンテビデオにあるクレメンテ・エステブル生物学研究所の微生物生化学およびゲノミクス部門の研究助手です。 彼女は合成生物学に取り組み、新しい生物学的部分 (プロモーター、ターミネーター、コード配列など) を探索し、新しい細菌のシャーシを開発しています。 彼女は博士号を取得しました。 モンテビデオ共和国大学で基礎科学開発の博士号を取得しました。

アマレルは科学の普及に力を入れており、漫画を通じて微生物学教育を推進する団体 ComicBacterias に所属しています。 彼女はそのうちの 2 つ、「Bacteria: Lights in the Sky」と「Who Are They? Twelve Uruguayan Women in STEM」をコーディネートしました。

アマレル氏は、ボストン大学の微生物システム生物学研究室でフェデリコ・ロスコーニ氏およびフアン・オルティス・マルケス氏と協力する予定です。 研究チームは、CRISPR 干渉に至るまで、機能ゲノミクスに関する幅広い経験を提供しています。

「この助成金により、機能ゲノミクスの専門知識を強化し、最先端技術の訓練を受け、優れた専門知識を持つ研究グループと協力する可能性が開かれました」とアマレル氏は語った。 「知識を​​広げるだけでなく、合成生物学の分野に有意義な貢献をする素晴らしいチャンスです。」

プロジェクト名: マスト細胞の機能とヘリコバクター ピロリ感染への反応に対するデヒドロロイコジンの効果

アリスメンディ氏は、飢餓と闘うための研究プロジェクト「乳製品に付加価値を組み込むための持続可能な生産性と地域開発」に取り組んでいる。 彼女はサンルイス国立大学で微生物学の講師を務めており、どちらもアルゼンチンにあるクヨ国立大学で大学教育の専門化を目指して勉強しています。 彼女は生化学の博士号を取得しました。 その後、米国科学技術研究評議会でアリシア・ペニッシおよびアルバ・ベガと博士研究員として、バージン・オリーブオイルがどのようにマウスのヘリコバクター・ピロリ感染と闘い、ヘリコバクター・ピロリ誘発性マスト細胞の活性化を阻害するかを研究しました。

アリスメンディ氏は、カナダ国立研究評議会のナノテクノロジー研究センターで生物医学ナノテクノロジーのチームリーダーを務めるマリアンナ・クルカ氏と協力することになる。 クルカ氏は、分子生物学、ナノ医療、有機合成化学、極低温電子顕微鏡を調査する 4 つの研究室を監督しています。

「この機会は私にとって非常に意味があります。訓練を続けることができ、他の研究グループと連携する可能性も得られるからです」とアリスメンディ氏は語った。

プロジェクトのタイトル: 主要な ER タンパク質によって調節される乳がん細胞モデルにおける化学療法に対する耐性における小胞体 (ER) とリソソーム間の膜接触部位の役割の可能性

カビエール氏は、チリのプロビデンシアにあるサン・セバスティアン大学細胞生物学・生物医学センターのパトリシア・ブルゴス研究室の博士研究員で、乳がんの化学療法に対する抵抗性における小胞体の品質管理の関与の可能性を研究している。 彼女は以前、Atg5 非依存性機構による小胞体の選択的異化分解に関するプロジェクトのスタッフサイエンティストを務めていました。

カビエレスは、バルディビアにあるチリのオーストラル大学で細胞生物学および分子生物学を専門とし、博士号を取得しました。 彼女は、ゴンサロ・マルドネスの指導を受けて、乳がん細胞のリソソームの機能における GOLPH3 腫瘍タンパク質の役割を研究しました。

カビエレスさんは、国立衛生研究所の一部であるユーニス・ケネディ・シュライバー国立小児保健・人間開発研究所のフアン・ボニファシーノ氏の研究室で働き、そこで相関光電子顕微鏡法を学ぶことになる。

「この旅行補助金は、複雑な技術を直接学ぶ機会を私に提供し、私の科学者としてのキャリアの進歩に大きく貢献するでしょう」とカビエール氏は語った。 「これにより、チリで細胞形態を評価するための新しいアプローチを実装できるようになります。」

プロジェクト名: in vivo および in vitro におけるニューロンの長軸における細胞小器官相互作用の破壊

ディ・パオロ氏は、ウルグアイのモンテビデオにあるクレメンテ・エステブル生物学研究所のゲノミクス部門で博士研究員としての仕事をしながら、蛍光顕微鏡プラットフォームの責任者を務めています。 彼はタンパク質翻訳の細胞内局在を研究し、博士号を取得しました。 ウルグアイ共和国大学にて。

ディ・パオロは、カナダのトロントの病児病院でハコボ・アンド・エステラ・クリップ基金から2022年の賞を受賞した。 その助成金と PROLAB 旅行賞を利用して、彼はトロント大学のピーター・キムの細胞生物学研究室で働くことになります。 2024年、ディ・パオロはアレクサンダー・フォン・フンボルトのフェローシップを受けて、ドイツのヴュルツブルクで(d)STORM超解像顕微鏡技術の専門家であるマルクス・ザウアーに師事する予定です。

ディ・パオロ氏は、超解像構造照明顕微鏡でのトレーニングを活かして、基底状態および損傷状態での軸索の細胞小器官の相互作用を研究し、そのスキルを初の超解像顕微鏡を開発中のウルグアイにもたらすことを目指している。

「PROLABフェローシップとヤコボとエステラ・クリップ奨学金のおかげで、さまざまな超解像度顕微鏡技術を学び、軸索における細胞小器官相互作用の研究に応用する素晴らしい機会を得ることができました」とディ・パオロ氏は語った。

プロジェクトのタイトル: 単球における脂質代謝およびスカベンジャー受容体の発現に対するニトロ脂質の影響、およびアテローム性動脈硬化との関連。

グティエレス氏は博士号取得を目指している。 アルゼンチンのコルドバ国立大学で生化学の博士号を取得し、助教授も務めています。 彼女は、同じ機関で分子生化学を中心とした生化学の修士号を取得しています。

グティエレス氏は、ピッツバーグ大学の薬理学およびケミカル生物学部門のフランシスコ・ホセ・ショプファー氏の研究室で働くことになる。 ショファー氏のチームは 2000 年代初頭にニトロ化脂肪酸を発見し、その形成と代謝の研究を続けています。 グティエレス氏は、質量分析の新しいスキルを使用してニトロ脂質についてさらに学びたいと考えています。

「PROLAB プログラムにより、質量分析技術と単球とマクロファージの脂質代謝に関する知識を高めることができます」と Gutierrez 氏は言いました。 「この機会にとても感謝しており、私の学業と個人の成長に大きな影響を与えると思います。」

プロジェクト名: スベリンモノマーから得られたスベリンベースのフィルムの固体核磁気共鳴分光法による完全な特性評価

グズマンは、スペインの地中海・亜熱帯園芸研究所の博士研究員です。 化学者として、彼女は廃棄された植物バイオマスから持続可能な包装材を製造することを専門としています。 彼女は博士号を取得しました。 イタリアのジェノヴァ大学でナノサイエンスの博士号を取得し、野菜廃棄物からの新規バイオプラスチックの開発に重点を置いています。 彼女はスペインのマラガ大学で学士号と修士号を取得しています。

グズマン氏は、ニューヨーク市立大学ニューヨーク市立大学高分子集合体研究所所長のルース・スターク氏と協力することになる。 彼らは、よりバイオベースの材料の開発を目的として、ジャガイモの表皮組織から得たスベリンポリマーの固体核磁気共鳴試験を実施する予定である。

「この助成金は私の研究キャリアにとって素晴らしい機会です」とグズマン氏は語った。 「スタークス研究室への訪問により、複雑なバイオベース材料の背後にある化学の最先端の特性評価技術について学ぶことができます。」

プロジェクト名：植物の乾燥と干ばつ耐性に関与する本質的に乱れたタンパク質の細胞内分布

マルティネスは博士号取得を目指しています。 クエルナバカにあるメキシコ国立自治大学バイオテクノロジー研究所で生化学科学の修士号を取得しました。 彼女の修士論文は、シロイヌナズナのファミリー 4 LEA 遺伝子の転写物とタンパク質の局在を扱っていました。 研究に加えて、マルティネスはインゲンマメの気孔発達と生理学に関する研究助手として働いています。

マルティネス氏は、ウィスコンシン大学マディソン校植物学部定量細胞イメージングセンターでマリサ・オテギ氏と協力する予定です。 彼女は、生顕微鏡および電子顕微鏡による細胞イメージングを実行して、植物細胞を乾燥や干ばつから保護する際の、胚発生後期に豊富に含まれるタンパク質の機能を分析することを目指しています。

「PROLAB の助成金は、私の博士課程プロジェクトを無事に完了するために非常に重要となる複雑な顕微鏡技術を学ぶ機会を私に与えてくれます。」とマルティネス氏は言いました。 「また、科学者としてのキャリアを始めて以来、私が興味を持ってきた研究分野である、植物に適用される顕微鏡法についてさらに学び続けることもできます。」

プロジェクト名: 幹細胞における多能性転写因子の核組織に対する機械的力の影響

オセスは博士号取得を目指して取り組んでいます。 アルゼンチンのブエノスアイレス大学で生物化学の博士号を取得し、化学の修士号に相当する学位を取得しました。 彼女は、胚性幹細胞における多能性転写因子の動的な組織化に関する生物物理学的研究に焦点を当てる予定です。

オセス氏は、カリフォルニア大学バークレー校分子細胞生物学部のカルロス・ブスタマンテ氏の研究室で働くことになる。 彼女は、細胞の機械的摂動が核に伝達され、胚性幹細胞のクロマチンに影響を与える可能性があるという論文を検証する予定です。

「この機会は私の研究と個人の成長を高め、最先端の技術を学ぶことができるでしょう」とオセス氏は語った。 「人生を変えるこの経験に深く感謝しています。」

プロジェクト名: 粘膜リーシュマニア症患者から分離されたリーシュマニア原虫によって引き起こされるオートファジー経路

ピメンテルは、熱帯、亜熱帯、南ヨーロッパの一部で発生する重篤な寄生虫症であるリーシュマニア症を研究しています。 彼女は博士号を取得中です。 アルゼンチンのサルタにある実験病理学研究所の国家科学技術研究評議会で。 ピメンテルさんは高校の生物も教えています。 彼女はサルタ国立大学で生物学の学士号を取得しました。

ピメンテル教授は、シックキッズ炎症性腸疾患センターの共同所長であり、トロントの病児病院の細胞生物学プログラムの上級研究員であり、医科学研究所の分子遺伝学の教授でもあるジョン・H・ブルメル氏と協力することになる。トロント大学で。

「このフェローシップと他の若手研究者に研究を拡大する機会を与えてくれたASBMBに感謝の意を表したい」とピメンテル氏は述べた。 「リーシュマニア感染症におけるオートファジーに関するブルメル博士の研究室でのこのトレーニングは、このエキサイティングなテーマについての知識を増やすのに役立ちます。」

プロジェクト名: 分泌経路の調節に対する CREB3 転写因子ファミリーの寄与と初期ニューロン発達への関与

細胞神経生物学者のロゼス＝サルバドールは、アルゼンチンのコルドバ国立大学の臨床生化学・免疫学研究センターの助教授であり、そこで博士号も取得しています。 化学科学の博士号を取得し、同大学のメルセデス・イ・マルティン・フェレイラ研究所で2つの博士研究員を修了しました。

ロゼス＝サルバドール博士は、NIHのユーニス・ケネディ・シュライバー国立成育医療人間開発研究所でフアン・ボニファシーノ氏とともに働き、外因性CREB3L1の発現、ならびにヒトiPS細胞におけるCREB3L1の短鎖ヘアピンRNAまたはCRISPR媒介サイレンシングを研究する予定である。レンチウイルスベクターを使用して、ニューロンまたはラット海馬ニューロンを誘導します。 彼女はまた、これらの操作が遺伝子発現とニューロンの分泌経路に及ぼす影響を調査する予定です。

「職業的にも個人的にも進歩するチャンスを祝い、新しいアプローチ、技術、無限の機会への扉を開くこの助成金に感謝しています」とロゼス＝サルバドール氏は語った。

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Paula Amann は ASBMB のサイエンス ライターです。 彼女はプロモーションライター、ジャーナリスト、編集者として 25 年以上の経験を持っています。

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